記事: クレアルカリンのデメリットは?「はげる」「副作用」のウワサを科学的根拠で検証【管理栄養士監修】

クレアルカリンのデメリットは?「はげる」「副作用」のウワサを科学的根拠で検証【管理栄養士監修】
監修者
堀川 えり管理栄養士・フードスペシャリスト
医療栄養学を専攻し、医療機関での栄養カウンセリング、小学校や保育園での調理・栄養士業務を経てフリーの管理栄養士として独立。
「クレアルカリンを購入したいけれど、デメリットが心配」「はげる・副作用・腎臓に悪い」などのウワサを聞いて、科学的な根拠についても知っておきたいという方は多いでしょう。
クレアルカリンにまつわるウワサは、最近の研究で見解が定まってきているものもあります。
本記事では、クレアルカリンの主なデメリットを中立に整理し、それぞれの研究を確認しながら、最新の見解について解説します。
ウワサの発端となった論文も紹介するので、きちんと納得してクレアルカリンの使用を検討したいという方は、ぜひご覧ください。
結論:クレアルカリンの主なデメリットは「エビデンスが少ない」「コスト」
クレアルカリンの主なデメリットは、以下の2点です。
- 1通常のクレアチンよりもエビデンスが少ない
- 2クレアチンモノハイドレートよりも価格が少し高め
クレアルカリンは、2000年代以降に登場した、新しいクレアチンの「かたち」です。従来のクレアチンよりも安定した性質を持ち、厳しい試験を経て開発されました。
クレアチンの代表格である「モノハイドレート」は、数百本以上の研究データがあるものの(1)、クレアルカリンのエビデンスは、まだ少ないのが現状です。
そのため、クレアルカリンの良さについては研究段階であり、強いエビデンスが発表されていない点がデメリットの一つと言えるでしょう。
クレアルカリンの2つめのデメリットは、通常のクレアチンよりもコストが少し高めであることです。クレアルカリンのコストが高くなる理由は、主に2点です。
- 1クレアルカリンは製造する工程が通常よりも多いため
- 2特許技術のライセンス料が上乗せされるため
通常のクレアチンモノハイドレートは、味のついていない粉末タイプが大容量で販売されています。一方、クレアルカリンはカプセルやタブレット型が登場し、カプセルへの充填やタブレットへの固形化する分のコストがかかります。
特許技術のライセンス料に関しては、アメリカの「All American Pharmaceutical社」でクレアルカリンが国際特許を取得している成分であることから(2)、その特許技術の使用料として、原材料費にコストが上乗せされる場合があるためです。
ウワサ①「はげる・薄毛になる」は本当?
「クレアチンを飲むと薄毛になる」というウワサは、ある一つの研究論文に由来しています。その研究では、3週間のクレアチン摂取が男性ホルモンのバランスにどう影響するかを調べています。
結果は、3週間のクレアチン摂取群において、DHT(ジヒドロテストステロン)の数値が有意に上昇したという内容でした(5)。
DHTは、男性ホルモン(テストステロン)の代謝産物であり、髪の成長サイクルを短縮させると、最終的な脱毛につながりやすくなることが示されています(4)(6)。
日本皮膚科学会ガイドラインによると、AGA(男性型脱毛症)はテストステロンが前頭部や頭頂部といった局所的な部位でDHTに変化・作用し、進行するという報告が示されています(6)。
しかし、2009年の研究では、クレアチン摂取による血中のDHT濃度の変化のみが確認されました。つまり、髪の成長サイクルは前頭部や頭頂部での「局所的な反応」であり、血中のDHT濃度の上昇が、必ずしも薄毛につながるとは限らないと考えられます(5)(6)。
最新の国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解でも「クレアチンサプリメントの摂取が脱毛、薄毛を引き起こすという証拠は示されていない」との報告があります(4)。
また、薄毛には遺伝的な素因が深く関わっていると考えられます(7)。DHTは男性ホルモン受容体との親和性が高く(8)、男性ホルモンの受容体の感度が低い場合は、DHTが増えても毛髪への影響は少ないと考えられます。
つまり、遺伝的素因がない場合、クレアルカリンの摂取による一時的なホルモンの濃度変化が脱毛に直結する可能性は低いという見解です(4)。
クレアチンと薄毛について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ウワサ②「副作用はある?」
現在の国際スポーツ栄養学会の見解では、クレアチン(クレアルカリン)の摂取で悪影響を及ぼすリスクはとても少ないと考えられます(3)。
クレアチンを含むクレアルカリンの摂取で、起こる主な副作用は以下の通りです(2)(3)。
【クレアチン摂取による変化と対処法】
| No. | 副作用・変化 | 発生頻度 | 重症度 | 対処の必要性 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 体重増加・むくみ | 多い | 軽 | 経過観察で可 |
| 2 | 抜け毛・薄毛 | エビデンス不十分 | 軽 | 経過観察 |
| 3 | 腎臓への影響 | 限定的 | 軽〜中 | 既往症・服薬がある場合は医師へ相談する |
| 4 | 胃腸の不調(下痢・腹痛) | やや多い(※クレアチンのローディング期など) | 軽 | 摂取量・タイミングを調整する |
| 5 | 肌のトラブル(にきびなど) | 少ない | 軽 | 経過観察、十分な水分摂取を行う |
| 6 | 筋肉のけいれん | 少ない | 軽 | 水分・電解質の補給 |
| 7 | 摂取をやめたときの変化 | 全員 | ー | 副作用ではないが、筋肉の張りや低下などに留意する |
クレアチンの摂取で起こる可能性がある副作用は、体重増加や薄毛、下痢や肌へのトラブル、筋肉のけいれんなどが考えられます。
しかし、それぞれの変化は一時的なものが多く、経過観察や摂取量によって次第に気にならなくなる場合がほとんどです。また、クレアチンは飲む習慣をやめた際の変化についても理解しておくと安心です。
クレアチンの副作用について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ウワサ③「腎臓に悪い?」
クレアチンの摂取が腎臓や腎機能に影響を及ぼすというウワサは、ある一つの研究によって爆発的に広まりました。
その研究は、腎疾患の既往歴があった若い男性が対象であり、クレアチンサプリメントの摂取後に、腎臓の状態が悪化していると推定されたことが始まりです(4)(9)。
血中および尿中のクレアチン・クレアチニンが一時的に変化する理由は、食事からの摂取量とサプリメントとの関連も考えられます。
また、多くの研究をまとめたデータでは、クレアチン摂取後に血清クレアチニン値がわずかに上昇するものの、腎臓のろ過量や機能自体には影響を及ぼさないことが確認されています(9)。
さらに、国際スポーツ栄養学会の見解では、「健康な人がクレアチンサプリメントの推奨量を摂取した場合、腎臓への悪影響は引き起こされにくい」との報告が示されています(4)。
そのため、CKD(慢性腎臓病)や糖尿病、高血圧などの既往歴がある方や、普段からの服薬の習慣がある方などは、万が一の負担に備えて、医師に相談してからの摂取を遵守してください。
ウワサ④「太る?」
クレアルカリンを含むクレアチンの摂取での変化として、一時的な体重の増加が挙げられます。これは脂肪が増えたわけではなく、筋肉内に水分が引き込まれることによる変化です(4)。
クレアチンには水分を引き寄せる性質があり、体内に貯蔵される過程で一時的に水分を抱え込んで、体重が増える、「むくみ」を感じることが考えられます。
特に一度に大量のサプリメントを摂取するローディング期には、約1〜2kgの体重増加が起こるケースが報告されています(10)。
一方で、ローディングが不要なクレアルカリンは、1日当たりの摂取量が約1.5g〜の少量で済むため、急な水分変化による体重増加が起こりにくいのが特徴です(2)。
また、長期研究でも、クレアチン摂取が体内の水分量を変化させないことを示す研究が複数存在しています(4)。そのため、体重の変動に対して、過度に不安な気持ちを持つ必要はないでしょう。
クレアチン(クレアルカリン)が太ると言われる理由について、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ウワサ⑤「お腹がゆるくなる・下痢」
通常のクレアチン摂取では、お腹のゆるみや下痢などの変化が指摘される場合があります。
特に1日20g以上を摂取する場合は、下痢を引き起こす可能性があります。10g以上の摂取でも胃腸障害のリスクが考えられるため、こまめな摂取量の調整や水分管理が欠かせません(2)(3)。
一方で、クレアルカリンの場合は、これらのデメリットを解消するための工夫がされています。胃酸の影響を受けずに吸収されるクレアルカリンは、代謝産物である「クレアチニン」には変換されず、ローディング不要です。
1.5g/日の摂取を目安量とし、効率的な摂取と飲む水の量も従来と比べて減らすことができます(2)。
「効果がない」と感じるのもデメリット?
クレアルカリンに「効果がない」と言われることがありますが、その原因として以下の可能性が考えられます。
- 1筋肉のクレアチン貯蔵量が飽和していない
- 2摂取期間が短すぎる
- 3摂取量やタイミングに問題がある
- 4個人の体質と関係がある
短期的な大量摂取が不要なクレアルカリンは、毎日1.5g程度からの摂取を継続して、体内へ貯蔵していく設計です(2)。
低用量(1日3gの摂取を28日間)のクレアチンサプリメントを摂取すると、完全に飽和するまでに約1ヶ月が必要とされ、すぐには変化を感じにくい可能性が考えられます(3)。(※実感・体質には個人差があります)
運動パフォーマンスやトレーニングへの変化を見定めるには、クレアルカリンの適切な摂取量やタイミングを守り、じっくり続けていくことが大切です。
「実感が穏やか」というクレアルカリンの特徴は、人によってデメリットに感じるかもしれませんが、「お腹がゆるくなりやすい」「下痢に悩んでいる」という方にとっては、必ずしもデメリットと言い切れない可能性があるでしょう。
クレアルカリンの効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
デメリットを踏まえた選び方・取り入れ方
クレアルカリンのデメリットを踏まえたうえで、おすすめの選び方や取り入れ方について解説します。
【クレアルカリンの適切な取り入れ方】
- 11.5〜2g/日を目安に、毎日継続して摂る
- 2トレーニング前後や食後のタイミングで試してみる
- 3「お腹がゆるくなりやすい」「クレアチンを飲むことへの不安がある」という方におすすめできる
クレアルカリンは、通常のクレアチンよりも少量摂取で負担なく続けやすいことが一番の魅力です。
「どれを選んだらよいか迷う」という方は、毎日の飲みやすさを重視し、「体感できて続けられる機能性栄養ブランド」のLEVEL.FITクレアルカリンカプセルをおすすめします。
【LEVEL.FITクレアルカリンの特徴】
- 1摂取量の目安は3粒/日
- 2胃酸の影響を受けにくく、効率的な栄養補給が可能
- 3お腹がゆるくなりやすいという、従来のデメリットに配慮した設計
日々の飲みやすさと品質にもこだわったLEVEL.FITのクレアルカリンは、クレアチンの摂取に不安がある方や、初めてクレアチンを摂取する方にも、ご活用いただけます。
水に溶かさず飲めるカプセルタイプのため、ぜひお気軽にお試しください。
クレアチンとの違いについて確認したい方は、こちらの記事が参考になります。
クレアルカリンのよくある質問
最後に、クレアルカリンの摂取についてよくある質問に回答します。
クレアチンの飲み合わせが気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
今回は、クレアルカリンのデメリットとウワサの真相、おすすめの取り入れ方などを解説しました。
- 1クレアルカリンのデメリットは「まだエビデンスが少ない」「価格が少し高め」という2点
- 2一時的な変化である副作用は、過度に心配することはない
- 31.5〜2gを目安にして、約1ヶ月程度続けてみることが大事
なお、持病や服薬中、妊娠・授乳中の方の場合は、医師や薬剤師などに一度相談してみましょう。
クレアチン摂取に不安がある方や、初めてクレアチンを摂取する方も、飲みやすく続けやすいLEVEL.FITのクレアルカリンカプセルをぜひご検討ください。
参考文献
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- クレアルカリン®
- ISSN Position Stand: Safety and efficacy of creatine supplementation. J Int Soc Sports Nutr. 2017.
- Antonio J, et al. Common questions and misconceptions about creatine supplementation. J Int Soc Sports Nutr. 2021;18(1):13.
- van der Merwe J, et al. Three weeks of creatine monohydrate supplementation affects dihydrotestosterone to testosterone ratio in college-aged rugby players. Clin J Sport Med. 2009;19(5):399-404.
- 日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版」
- 板見智. 男性型脱毛のメカニズムと治療戦略. 炎症・再生. 2004;24(2):118-120.
- Himari Matsuka, et al. Comprehensive transcriptome data to identify downstream genes of testosterone signalling in dermal papilla cells. Scientific Data. 2022;9(1):731.
- Elham Kabiri Naeini, et al. Effect of creatine supplementation on kidney function: a systematic review and meta-analysis. BMC Nephrol. 2025;26:622.
- 近藤衣美. 直接的にパフォーマンスを向上させるサプリメントの科学的根拠. Journal of High Performance Sport. 2020;5:93-105.







